「天然のアロマオイルなので、肌に塗ることも出来るんですよ!」
そんな言葉を聞いてアロマオイルを直接肌に塗ることは控えましょう。
植物数百キログラムから数リットルだけを抽出しているオイルなので
成分がかなり濃縮されていて肌に直塗りすると刺激が強く
逆に荒れてしまう事もあるんです!
でも、アロママッサージなど肌にぬっているのもあるけど・・・。
それは「基材(希釈するための材料)」に薄め
使用しているオイルなんですよ。
アロマオイルを肌塗る際には、きちんとした分量を基材に混ぜ
利用すれば、いつものスキンケアのランクアップバージョンに
なっちゃいます。
そこで今回はアロマを使った肌のお手入れ方法を
私の実体験を元にお伝えします。
アロマオイルではなく肌に塗るのは精油表記を利用!
「え、アロマオイルを薄めて使えば肌につけていいんじゃないの?
そもそもアロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)って違うの?」
そう疑問に思うかもしれませんが、アロマオイルと精油表記では
まったく異るんです。
アロマオイルとはアルコール、人工香料など他の材料が加えられ
人の手によって作られた香のオイルになります。
また、ポプリオイルやフレグランスオイルなども
精油(エッセンシャルオイル)をベースに合成香料等を加え
作られている物などもあるため、肌に使用は避けましょう。
精油(エッセンシャルオイル)とは100パーセント天然素材のみ
表記できるものになっています。
なので、肌に利用する際は必ず精油表記の
精油(エッセンシャルオイル)を使うようにして下さい。
アロマオイル(精油)を乾燥した肌に塗ってみたら改善?
先述しましたがアロマオイル(精油)を肌に塗る際には
基材に混ぜて使用します。
私が住んでいる所は南国で、年間を通してそこまで気温は
下がらないんですが、冬になると肌が乾燥してくるんです。
そんなお年頃かもしれないんですが、日焼けして皮が剥けてる?
くらい鼻の頭がカサカサになるんです。
リキッドファンでを塗ったりしても隠せるもんじゃありませんでした。
乾燥した肌を隠すにはマスクが本当にありがたかったです。
そんな私が実践したのが、まずはお風呂上りに
日常利用している市販のさっぱり化粧水で肌を潤した後
精油を混ぜた基材を肌に塗っていきました。
個人差や気候、基材などの効果もあると思いますが次の日から
肌がしっとりし改善されているのを実感してたんですよ
基材はどんなものがあるのか
精油の基材には大きく分けて3つの基材があります。
・植物油(キャリアオイル)
・水溶性の基材
・その他の基材
私は冬の乾燥により顔全体がカサカサになったので
肌に塗るのに適している植物油(キャリアオイル)を利用しました。
よく利用されているのが「スウィートアーモンドオイル」「ホホバオイル」
「オリーブオイル」「マカデミアナッツオイル」となります。
キャリアオイルは親油性をもつ精油と合い、キャリアオイル自体
皮膚への浸透がいいものとなります。
そのキャリアオイルの中でも幅広い肌タイプに向いていて
よく馴染むと言われている「スウィートアーモンドオイル」を利用しました。
そして今回利用した精油が、エッセンシャルの王様と言われている
「フランキンセンス」です。
乾燥地帯に生息している為乾燥を防ぐ働きがあり、また肌の再生に
効果が期待できるということからフランキンセンスを選びました。
アロマオイル(精油)を肌に塗る為の希釈濃度
精油の希釈濃度の目安ですが顔用は0.1~0.5%以下
ボディ用は1%にし肌に塗っていきます。
この比率が肌に塗っていくのに適している安全な
比率と言われています。
今回は顔に塗るものなので、そこまで量は必要なかった為
小分けにするボトル(20ml)を購入し、アロマを垂らし利用しました。
希釈濃度は0.5%にし、そして早めに使いきりをしたかったため
キャリアオイル10ml(ボトルの半分)を入れそこに
精油を1滴(約0.05ml)垂らしよく混ぜ、お風呂上がりの肌に塗っていきました。
※敏感肌の場合は0.5%以下にする事をオススメします。
キャリアオイルの量 | 10ml | 50ml |
0.1%の濃度 | 1滴 | |
0.5%の濃度 | 1滴 | 5滴 |
1%の濃度 | 2滴 | 10滴 |
スウィートアーモンドオイルが結構ベタベタに感じたので肌に薄く塗り10ml程度でも10日間ほどは利用できました。
手作りとなる為、短期間(1~2週間)で使いきれるようにしたほうがいいですよ!
POINT 「キャリア」は「運ぶ」という意味なので精油の成分を皮膚まで運ぶことから キャリアオイルと言葉がついたといわれています。 ベースオイルとも呼ばれたりもしています。
精油で5つの肌トラブルを改善!
肌質は大きく5つに分けられます。「普通肌、敏感肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌」
好きな香りと自分の肌質に合うものを選んでみてください!
- 普通肌:ラベンダー ゼラニウム ネロリ フランキンセンス ローズウッド
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敏感肌:ラベンダー カモミール ネロリ ローズ
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乾燥肌:ラベンダー カモミール・ローマン フランキンセンス ゼラニウム ネロリ サンダルウッド
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脂性肌:ラベンダー イランイラン ローズマリー ゼラニウム
-
混合肌:ラベンダー ゼラニウム クラリセージ フランキンセンス サンダルウッド ティートリー カモミール・ローマン ラベンダー
精油はブレンドをすると相乗効果が期待できます。
こうしてみるとラベンダーがすべての肌に無難に合う事がわかりますね。
ラベンダーは馴染みのあるアロマでもあり、初心者の方には使いやすい精油となります。
また、混合肌でオススメしているティートリーですが皮膚刺激に強い精油となる為敏感肌の場合は注意しましょう。
光毒性のある精油 精油の中には紫外線に当たるとシミになったり肌が炎症してしまう「光毒性」という作用をもつものがあります。 グレープフルーツ、レモンやベルガモット等、柑橘系の精油となります。 光毒性をもつ精油を希釈して肌に塗ると、紫外線に反応する為外出時や日の当たるときは避けましょう。 肌に塗る以外でも、昼間にディフューザーなどで匂いを出したりして空気中の精油が肌に触れる場合がある為、柑橘系の精油には注意して利用していただければと思います。
精油のパッチテスト
気を付けていただきたいのが、アレルギー体質の方や敏感肌の方はパッチテストを行っての利用をオススメします。希釈した精油少量を二の腕の内側につけ20~30分程待ちます。人によっては48時間後に反応が出る場合もあるので、心配であれば丸2日程様子をみて安全に利用しましょう。
アロマを利用する際には「自己責任の原理」が基本となっています。自分で責任を持ちうまく活用していきましょう。
3歳未満の子供には精油を肌に塗ってはダメ
植物性で効果が期待できるといわれている精油ですが
3歳未満の子供に希釈している精油でも肌に触れさせることは辞めましょう。
また、出産直後や授乳中の時期は赤ちゃんがママの匂いを覚える時期だと言われているのでこの時期は
ママも塗る量などを低濃度にし気を付けたほうがいいです。
3歳以上からトリートメントやアロマバスなどを取り入れることができるようになります。
利用する際は、精油の使用量は成人の使用量の10分の1程度からスタートし
多くても2分の1程度として下さい。
まとめ
・アロマオイル(精油)は基材に希釈すれば肌に塗っても大丈夫
・アロマオイルと精油(エッセンシャルオイル)は異なる
・肌に塗る時は必ず精油(エッセンシャルオイル)表記を利用する
・キャリアオイルと精油でカサカサ肌が改善
・好きな香りと肌質で精油を選ぶ
・3歳未満は精油を肌に塗らないこと
肌は季節とその時の環境やストレスで日々変わるものです。
一度その肌質になったからといって1つの精油を利用していくのではなく
その時にあった香、気分、肌質でうまく使い分けスキンケアにアロマを取り入れてみて下さい!